2015年05月15日

新聞記事に。

弊社で設計監理を行なった、
九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」が、
わかやま新報のコラムに取り上げられていました。


(画像をクリックすると別ウインドウで記事が見られます。)

どうやら褒めてくれているようで、嬉しいです。

ですが、例えば道の駅の設計者が、安藤忠雄氏だとすると、
おそらくその名前が文章の中に出てくるだろうと思うと、
こちらは無名ですからニュースバリューがないので比べるのも大変おこがましいですが、
何だかなあ、と。

地方の役所と地方の設計事務所のタッグでもイケてるねぐらい書いて欲しかった…。
まあ半分冗談ですが…。


(画像をクリックすると別ウインドウでその他の写真が見られます。)

いい記事だと思うので、道の駅に関してではなく、
この筆者の建築についてさらに掘り下げた文章を読んでみたいなと思いました。


公共建築物については、建築ムラ以外の目での評価はやはり大事だと思います。
自画自賛のつもりではありませんが、デザインだけでなく、
このような記事の視点での評価をしなければいつまでたっても箱モノのままです。

税金で建てたら建てっぱなしではなく、建物使用後の評価をしなければいけないと思います。
施設の使い勝手や年間利用者数など、いろいろな分野での評価が出来ると思います。

例えば、もうすぐ取り壊されることになるだろう和歌山市民会館。

この市民会館も、建設費が○○円で今までの数十年の維持費が○○円で、
累計の入場者が○○人で、と精算してもらわなければ、
結局誰も何も分からないままなのではと思うのです。

公共の施設は金銭的な利益の追求だけが目的ではありませんから、
赤字でも良いと思います。

例えば和歌山市民一人あたりが年間100円の支出であの市民会館が持てたのなら大成功でしょう。

莫大な建設費を投入して建てられた市民会館です。
取り壊す前に、収支決算を分かりやすい形で発表してもらえないものでしょうか。
民間と違って建設費用に対する金利など無いのですから、
民間のホールなどに比べると随分と有利なはずです。

金銭面以外の事も含めあの施設に対する総括をしてから取り壊すべきだと思うのです。
そしてそれを踏まえて新しい市民会館を建てる。

当たり前だと思うのですが、間違っているのでしょうか?  


Posted by 田渕設計 at 18:48Comments(0)キダ